こんにちは。TsutayaPです。
先日、「MS-700: Managing Microsoft Teams」という試験に合格しましたので、その詳細について書いていきたいと思います。
私が受験した他のMicrosoft認定資格はこちら。
実は基本の勉強法は特に変わらないのですが…細部が微妙に異なるので、別記事に分けて書いています。
ご容赦くださいませ。
目次
概要
試験内容
働いている方、学生を問わずおそらくかなりなじみ深くなった「Microsoft Teams」に関する試験です。
と言っても1ユーザーとしてTeamsを使い倒す方法!というよりは、あくまで管理者としてどのようにポリシーを実行するか、制御するかといったところに焦点が置かれています。
以下のような構成になっています。
- Microsoft Teams environment を計画、構成する (45-50%)
- チャット、通話、会議を管理する (30-35%)
- Teams および app policies を管理する (20-25%)
Teamsに関してあらゆる観点から質問されるだけなので、あまり範囲を広いと感じることはないかなと思います。
レベル
こちらの試験に合格すると「Microsoft 365 Certified: Teams Administrator Associate」という称号が得られます。
上記サイト内では、以下のような能力が証明されるとあります。
- 企業環境における効率的で効果的なコラボレーションとコミュニケーションに重点を置いた Microsoft Teams 向けに Office 365 ワークロードを構成、展開、および管理します。
- チャット、アプリ、チャネル、会議、オーディオ会議、ライブイベント、通話を含む Teams を計画、展開、管理できる必要があります。
…よく分かんないですね。まあ、Teamsの管理者としての能力が証明されるものと思います。
一応、MS資格の中では中級に当たるらしいです。
管理センター、PowerShell、通信の基礎知識は求められます。
合格点
1000点満点中、700点以上で合格です。
問題数は約40問なので、7割程度の正答が必要になり、すべての範囲から満遍なく得点することが重要となります。
私が受けた時は45問の出題でした。
このあたりは、MS-900などの他の試験と同じですね。
前提条件
- 大学時代は文学部(高校時代は一応理系)
- 受験1年前まではIT・クラウド初心者(まったく知識なし)
- 受験7か月前にAZ-900: Microsoft Azure Fundamentals取得
- 受験3か月半前にMS-900:Microsoft 365 Fundamentals、MB-901:Microsoft Dynamics365 Fundamentals取得
- 受験1か月前にPL-900: Microsoft Power Platform Fundamentals取得
- 業務はクラウドに直接関わる
とまあ、このあたりも他の記事で書いている情報と大差ありませんが、再掲です。
かれこれ社会人2年目になってしまったので、「クラウド初心者です!」とは言いづらくなってしまいました。笑
実際の勉強
ラーニングパス受講
千里の道もラーニングパスから、というのは冗談ですが。笑
まずはラーニングパスを眺めることから始めます。
大きくは2つコースがあって、読み終えるだけなら5時間ほどでいけるらしいです。(MS「認定の学習経路」より)
内容的には、ひとまずTeamsユーザーであれば何となく言っていることが分かるものかと思います。
なので、概念から理解するというよりかは、あくまで何となく分かっているものの細部を詰めていくような感じになります。
ちなみにですが…今回「Microsoft Ignite Cloud Skills Challenge」というものが開催されていたのはご存知でしょうか?
何でも所定の期間(約1か月)内にラーニングパスを終えると試験のバウチャー(無料受験)が手に入るというもの。これを見逃す手はないですよね。笑
ただ数がかなり多いため、全部こなすには相当時間がかかります…。笑
とはいえ、通常2万円かかる試験が無料で受けられるというのはかなりお得ですよね。
前回は10月に行われたようです。
今後もIgniteがある度にある程度実施されるかと思うので、気になる方はチェックしてみてください。
練習問題の暗記
今回も以下サイトにお世話になっております。
利用方法は至って単純で、問題を一つ一つ眺め、解説を読み、答えを暗記していくことでした。
ただし今回は一つだけ問題があって…試験が英語対応していないことです。
ということで練習も英語でしないといけないんですね。
私の場合は、1~2回は日本語で確認して、その後はなるべく英語で問題を読むようにしました。
例えば以下のような若干専門的な用語も覚えないといけません…。
- Org-wide:組織全体の
- Litigation Hold:訴訟ホールド
- a sensitivity label:機密ラベル
めんどくさいですが、頑張って覚えないとお話にならないので頑張りましょう。笑
その他
これに関しても実際に手を動かして、ハンズオンで理解するのが早いかと思います。
TeamsのAdminCenter、あるいはPowerShellなどで問題の内容を確認してみるのがよさそうです。
後は、MS公式Docsを読み込むなどでしょうか。
いかんせんMS-700は合格体験記のようなものがネットに転がっていないので、勉強法に困るのですが…基本的なやり方はぶらさずにやるほかないですね。
勉強期間と戦略
全部で合わせて約2週間です。
とはいっても気合い入れて勉強したのは1週間くらいですが。笑
全体の勉強時間は約25~30時間ほどだったかと思います。
短期集中でやりましたが、今回は落ちてもしょうがないか~くらいだった*1ので、ほどよい勉強具合でした。
何より重視したのは、過去問サイトの丸暗記です。
各サイト最低でも3~4周は回して、回答がぱっと出るように準備しました。
試験当日
当日は15分前にはテストセンターへ着くように指示されています。
以前それを忘れていて慌てた記憶があったのですが、何だかんだかなりギリギリに着いてしまいました…。
まあ、何とかなります。笑
所定の手続きを済ませた後で、試験開始。
問題は7~8割が過去問サイトからの出題でしたが、英語で見ると全然違う問題に見えて苦しみました。笑
とはいえ時間的な問題は全くなく、制限時間2時間とかある中で、30分弱では解き終えました。
結果約840点/1000点(700点合格)で合格でした。
合格のメリット
365に関して、初心者から脱却しかかっているという自信が持てたような気がします。
私が現場で実際に売るわけではないのですが、お客様提案などをする機会があったとしても、多少はしゃべれそうです。
これからもTeamsをハブに365機能が拡充されていくのは間違いないと思うので、個人的にはAD ConnectやExchange Onlineよりは勉強する価値ありかなと思います。
Azure Active DirectoryやIntuneなどのセキュリティ分野と同じように、いわゆるこれからクラウドに入ってくる「クラウドネイティブ」と呼ばれる世代は勉強する価値ありです。
まとめ
- MS-700は、Microsoft Teamsに関する中級の試験
- 受験者である私は文系卒、業務で少しクラウドに触れている
- 主に過去問サイトを用いた学習を約1~2週間
- 当日は英語で問題を解かなければならなかったものの、無事合格
- Microsoft 365の中級者への入り口、クラウドネイティブにおすすめの資格
資格を入り口として、今後もMicrosoft製品について理解を深めていきたいと思います。
個人的には、Azure以外のPower Platform(特にBI)やDynamicsに関心を持ってはいます。まあ、時間との相談になりそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考になれば幸いです。
社会人2年目の奮闘はまだまだ続く…。
興味がある方は以下も是非ご覧ください。
*1:何せ2万円の試験が無料で受けられるというところに飛びついただけなので。笑