こんにちは。TsutayaPです。
先日、「SC-900: Microsoft Security, Compliance, and Identity Fundamentals」という試験に合格しましたので、その詳細について書いていきたいと思います。
基本の勉強法はあまり変わらないのですが…細部が微妙に異なるので、別記事に分けて書いています。
ご容赦くださいませ。
私が受験した主なMicrosoft認定資格はこちら。
目次
概要
試験内容
今ホットになっているセキュリティ分野について、Microsoft製品の知識を深めようという試験です。
特徴としては365領域だけでなく、Azure領域にも踏み込んだ内容になっているという点です。初心者レベルでいうと両方を網羅している人はなかなかいないと思うので、難しいですが見になる試験だと思います。
具体的には以下のような構成です。
- セキュリティ、コンプライアンス、IDの概念について説明する(10-15%)
- MicrosoftのID及びアクセス管理ソリューションの機能について説明する(30-35%)
- Microsoftセキュリティソリューションの機能について説明する (35-40%)
- Microsoftコンプライアンスソリューションの機能について説明する(25-30%)
文章にされても分かりにくいですね。実際の問題を見た方が早く雰囲気は掴めるかと思います。
レベル
この試験に合格すると「Microsoft Certified: Security, Compliance, and Identity Fundamentals」という称号が得られます。
Microsoft 製品を中心に、セキュリティやID ソリューションに関してどのように企業の導入できるか、どんなソリューションが提案できるかをほんの少し考えることができるようになります。
「900」という数字が示すように、MS資格の中では初級に当たるので、大学生や新卒・IT初心者でも受けやすい試験だと思います。
合格点
1000点満点中、700点以上で合格です。
問題数は約50問で、7割程度の正答が必要になり、すべての範囲から満遍なく得点することが重要となります。
このあたりは、MS-900などの他の試験と大きく変わらないかと思います。
日本語対応はされているので、英語への心配も必要ありません。
前提条件
- 大学時代は文学部(高校時代は一応理系)
- 受験2年弱前まではIT・クラウド初心者(まったく知識なし)
- 数ヶ月までの応用情報技術者試験に合格
- 以前にAZ-900、MS-900など他のMS資格を多数取得
- 業務はクラウド(M365を中心に他サービスも)に直接関わる
とまあこんな感じです。
かれこれ応用情報も取ってしまったので、流石に「初心者」と名乗るのは厳しい気がしてきました。笑*1
今回の試験はAzureも範囲に含んでいる試験だったのですが、こちらは業務であまり使わないので、知識としては不十分な点があったなと思います。*2
実際の勉強
Virtual Training Daysの参加
他の「○○-900」と同様に、MS社が定期的に行っている「Virtual Training Days」が行われています。
ことSC-900に関していうと、2日5時間での開催でした。何とか業務の合間を見つけて参加できるレベルの時間かなと思います。
しかも、その中で割と試験対策っぽいことをしてもらえるので、かなり有益なセミナーになっていたのではないかと思います。
加えて、無料のバウチャーがもらえるのが何よりもありがたいです。*3
練習問題の暗記
今回も以下サイトにお世話になっております。
利用方法は至って単純です。
サイトに掲載のある問題を一つ一つ眺め、解説を読み、答えを暗記していくことでした。
試験が比較的新しいおかげか、まだデータベースの問題も少ないので対策はしやすいです。ただ、一部問題が有料会員限定になってしまったようで、少し使いづらくはなりました。*4
それでも有効であることに変わりはないので、使い倒して頂ければと思います。
ただし、たまに答えが違うものがありますので、自力で修正するだけの知識は必要になります。サイト内でもしきりに議論されています。
ラーニングパスの受講
まだまだ新しい資格、かつラーニングパスが非常にまとまっているので、こちらの受講が今回はおすすめです。
分量もそれほど多くないので、上述の過去問を解く前でも後でもいいので、一通りサラッと目を通しておくのがおすすめです。
Virtual Training Daysを真面目に聞いた方や基礎知識がある方は不要かもしれません。
私もそこまで時間はかけていません。
その他
すでに合格体験談が書いてあるブログもいくつかありますので、そちらも参考にしていただくのが良さそうです。
私よりも詳しい方が丁寧に書いてらっしゃる印象を受けます。
また、管理センターでの操作方法が聞かれることがあるので、検証環境があるのであればハンズオンもかなり有効かと思います。
どの項目からどんな情報が得られるのか、どんな操作・設定ができるのかを把握しておくことが重要です。
勉強期間と戦略
全部で合わせて約3日です。
前回受けた「AI-900」と同じくらい短い勉強期間ですね。
全体の勉強時間は7~8時間くらいでしょうか。
もともと365の知識があったのもあって、落ちるとは思っていなかったので気楽に勉強できました。
本当に初心者の方でも、2週間以上は必要ないのかなと思います。
戦略はとにかく過去問を丸暗記しろ、です。シンプルですがこれ以上のものはありません。
試験当日
当日は15分前にはテストセンターへ着くように指示されているので、その通りにテストセンターに着きました。今回は近鉄奈良駅前での受験です。
所定の手続きを済ませた後で、試験開始。
過去問サイトからの出題が多かったので、基本的には安心しながら解いていました。
ところが特にAzure分野の学習が及んでおらず、一部首を傾げながら解いていきました。
時間的な問題は今回も全くなかったですが、いつもよりは時間をかけて15分ほどで問題を解き終えて、終了となりました。
結果は903点/1000点(700点合格)で合格。意外と余裕がありました。
合格のメリット
今ホットであるセキュリティの領域に関して、基礎であるゼロトラストの概念から、それを実現するためのMSソリューションまで学べたので、いい試験だったと思います。
とはいえ、MS社はどんどん新しい製品をリリースしますし、機能も追加されますし、名称も変わりますし…当たり前ですが継続的な学習が必要となります。
あとは、やはりAzure領域にも踏み込んでくれているのが大きいです。
今後は365領域とAzure領域の掛け合わせ部分がより大きくなっていくと思うので、そこを網羅するにはこの試験がいい入り口になってくれると思います。
まとめ
- SC-900は、Microsoft 365、Azureのセキュリティサービスに関する初級の試験
- 受験者である私は文系卒、業務でクラウドに触れている
- 応用情報にも合格しているので初心者と言えるかは怪しい
- 主に過去問サイトを用いた学習を約2〜3日
- ほとんど過去問サイトでの丸暗記だけで、無事合格
- 今ホットになっているセキュリティ領域の入り口としておすすめの資格
資格を入り口として、今後もMicrosoft製品について理解を深めていきたいと思います。((流石に若干のモチベーション低下があります。笑)
正直、気が向いたらであったり、必要性に迫られたりというトリガーで勉強することになりそうです。息抜きも大事。笑
最後までお読みいただきありがとうございました。
社会人2年目の奮闘はまだまだ続く…。
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