こんにちは。TsutayaPです。
この度、フランス語検定3級(仏検)に合格しましたので、その詳細について書いていこうと思います。
今後受験される方の手助けになれば幸いです。
くどくどと色々書いていますが、勉強法だけ知りたい方は中盤の「実際の勉強」あたりをお読み頂ければと思います。
目次
概要
試験内容
一次試験のみ(100点)で構成されています。
詳細は以下の通りです。
- 筆記試験:配点70点、試験時間60分での実施です。大半はマークシートですが、一部フランス語での記入が必要です。
- 聞き取り試験:配点30点、試験時間15分での実施です。こちらも大半はマークシートですが、一部フランス語での記入が必要です。
レベル
学習時間は200時間以上、第2外国語としては大学2年生終了時点くらいの力があれば合格できるらしいです。*1
学習時間にはそんなに違和感ないです。
全くフランス語を知らない人が受験するのであれば、早くて3ヶ月、じっくりやって半年くらいが一つのターゲットになるかと思います。
ただ、4級以下はあまり受ける意味を感じないので、最初に受ける試験としてはこの3級がおすすめです。*2
合格点
60点/100点が合格目安です。試験によってもほとんど変動ないかと思います。
聞き取り試験>筆記試験の難易度なので、確実に受かりたいのであれば、聞き取り試験の精度を高めるというのは、一つ手段としてありかなと思います。
ただ、2級以上を目指すのであれば、単語・書き取り試験を仕上げないといけないので、私はそちらを優先しました。
合格率は50〜60%なので、ちゃんと勉強している人は受かる試験と言えます。
前提条件
大学(文学部)にて第二外国語としてフランス語を選択。
大学卒業後は、特にフランス語に触れる機会なし。
…という感じなので、私の体験談は大学などで少しフランス語をかじったことがある人に一番フィットするかなという気はします。
もっとも、初学者の方にも応用できるように適宜補足しながら書いていきます。笑
実際の勉強
私の場合は、まず単語がさっぱりだったこと、また上述のように2級以上を目指したい、という思惑があったので、単語→筆記→聞き取りの順に進めていきました。
初学者の方は、単語に入る前にもう一段階「フランス語の発音」を学ぶ必要がありますし、3級レベルの単語はもう知っているという方は、筆記対策から始められるので…レベルに応じてどこから勉強を開始するか調整していただくのがいいかと思います。
単語
なんと言っても単語を覚えないことには勉強が始められません。
しかし、その前に「単語の読み方が分からない」「発音が意味不明」というような問題点も発生するかと思います。
その場合は、以下ページから使えそうな参考書を一冊読んでみるのがおすすめです。
あるいは、YouTubeで動画を探して視聴するのもおすすめです。
例えばこんな動画がありました。
上記を経て、単語を見れば読み方は何となく分かる!という段階まで来たら、次は単語を覚えていく段階に入ります。
私は以下の「仏検3・4級必須単語集」を使用しました。
級ごとに100のフレーズが並んでいて、無理なく単語を覚えることができます。
覚える際には必ず付属のCDを聞きましょう。ここで少し耳を慣らしておくと、後々聞き取り問題の勉強をする際に困らないと思います。
多義語もたくさんあるので詳細まで全部覚えるのは難しいですが、文章を見ればすぐに意味が分かるところまでは練習した方がいいと思います。
名詞について、男性・女性の区別がつけば尚良しです。
ここまでくれば、3級の問題集に取り組む土台は十分に身に付いていると言えます。
動詞の活用
単語とほぼ同時に取り組んでもいいと思いますが、単語がひと段落してからでも問題ありません。
単語の活用についてはばっちりフランス語で書かされますし、今後のフランス語学習の基礎となるので、丁寧に勉強する必要があります。
3級時点では、以下について書ける必要があります。
- 直接法現在形(不規則動詞・代名動詞含む)
- 命令形
- 複合過去形
- 半過去形・大過去形
- 単純未来系
- 条件法現在形
- 接続法現在形
- 過去分詞・ジェロンディフ
多すぎてめまいを起こしそうですね。笑
数が多い上に全て正確に覚えないといけないので、早めに準備したいところです。
いわゆる普通の参考書を使っても問題ないですが、私は以下の「フランス語 動詞活用ドリル」を使って練習しました。分かりやすいのでおすすめです。*3
定型表現、前置詞、単語問題など
ここであげたものは、事前にテキストのインプットをしてから、問題演習に取り組む必要があります。
単語・動詞の活用とほぼ同時でも大丈夫ですし、やや遅れて始めても問題ありません。
私がまず使用したのは以下の「仏検3級スピード合格」です。
この本で初めのインプット・問題演習を実施しました。
こちらは単元ごとに分かれて、説明が充実しているのがいい点です。
続いて仕上げの意味で以下の「仏検対策3級問題集」を使用しました。
こちらはインプットには使いにくいですが、実際の過去問もいくつか収録されているので、力試しとしては使いやすい参考書になっています。
「スピード合格」の難易度がやや高いので、問題に応じて使い分けるのがいいと思います。
並び替え・長文など
こちらは特にインプットなどはいらないので、上述した2冊の問題演習で十分かと思います。
順番的にも、単語・動詞などがひと段落した後で良さそうです。
ただ、長文に関しては「スピード合格」の問題が難しすぎるので…あまりやりすぎないことをおすすめします。笑
主に「3級問題集」の方で、出題形式・難易度を確認する程度でいいと思います。
聞き取り試験
これも上述の2冊の問題集での対策で十分です。
点数的には30点あってある程度合格の鍵を握るのですが、問題文を3回も読んでもらえることからそれほど難易度は高くありません。
したがって、ラスト1週間に触れる程度で大丈夫です。*4
ただし何もやらずに行くのだけは避けるようにしたいところです。
勉強期間
試験は6月中旬だったのですが、しっかり勉強を始めたのは5月頭でした。
なので、勉強期間としては2ヶ月弱になります。
一般に言われる時間よりは少しばかり短いかもしれませんが、この2ヶ月間、特に直前1ヶ月はかなり詰めて勉強しました。平日2時間、休日3〜5時間とかでしょうか。
トータルとしては、おおよそですが100〜150時間の間だったと思います。
一つ合格の指標にして頂ければなと思います。
本来は準備時間を3ヶ月用意して、もう少しのんびりやるのがベストだとは思うのですが…2ヶ月でも間に合わないことはないと思ってもらえれば嬉しいです。笑
試験当日
大人しく東京で受ければいいものを、観光がてら山梨で受けました。笑
試験開始は15:20〜だったので、それまでは優雅にカフェなどで最後の詰めの勉強をしていました。
試験会場である山梨大学に向かって着席すると…受験者が4人しかいませんでした。笑
ということで特に騒音に悩まされることもなく、快適な環境での受験でした。
試験時間は筆記試験だけで60分でしたが、ゆっくり解いても半分で終わってしまったので、残りはたっぷり見直しに時間を費やしました。*5
大きな問題はなく試験終了となりました。
フランス語検定はその日中に解答が公表されるので、夜になって答え合わせをして合格が固いことを確認しました。ありがたい仕組みですね。
↓山梨大学については以下記事で書いています。
合格のメリット
フランス語学習の第一歩として、十分胸を張れる成果になるかと思います。
「私フランス語を勉強しています!」と人に言える感じです。笑
もちろんこれだけで、就職などは難しいですが…今後ステップアップしていくための基礎としては十分なものです。
取れば一生ものの資格になるのは大きいですね。
あとは、姿勢として「フランス語に取り組んでいます」と示すものにはなるかと思います。
今フランス語ができるという証明ではなく、フランス語勉強中ですというアピールであれば、履歴書に書いても問題なさそうです。
まとめ
- 仏検3級は合格率が6割弱あり、最初に受ける試験としておすすめ
- 一次試験のみで、聞き取り試験の方が簡単
- まずは単語の学習、ついで動詞の活用の学習
- 残りについては3級対策書のインプットが効果的
- 試験当日も時間の余裕はあり
- ちゃんと時間をかけて勉強すれば、十分独学でクリア可能
という感じで振り返ってきましたが、参考になるでしょうか…。
他にも合格体験談は色々あるかと思うので、読み比べながら学習の計画を立てて頂ければと思います。
私自身もせめて2級に合格するまでは、フランス語学習を続けようと思います。笑
最後までお読みいただきありがとうございました。
興味がある方は以下記事もぜひご覧ください。