諸行無常日記

京大文学部卒の社会人が書きたいことだけを書いていきます。

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【独学】英検準1級勉強法【合格体験記】

こんにちは。TsutayaPです。

数か月前(2020年8月)に英検準1級に合格しましたので、その詳細について書いていこうと思います。

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記憶が曖昧なのもあってかなり雑ではありますが。笑

今後受験される方の手助けになれば幸いです。

 

目次

 

概要

試験内容

一次試験(リーディング、ライティング、リスニング)と二次試験(面接形式のスピーキングテスト)で構成されています。

一次試験は全部で約120分。二次試験は約8分。

 

レベル

公式によると大学中級程度だそうです。

TOEIC換算だとおよそ800点。

TOEFL換算だとおよそ80点。

体感的にそれほどずれがないかなと思います。

 

合格点

一次試験は70%(60/86)が目安です。

一般的には、リスニング>ライティング>リーディングの順番で点数が稼ぎやすいとされています。

二次試験は22/38が一つの目安です。およそ6割を目指す感じですね。

全体としての合格率は15%です。

二次試験の合格率は80%とも言われているので、一次試験がいかに難しいかが分かります。

 

前提条件

大学受験時:センター英語9割

TOEIC:910点

大学時の勉強でも英語に触れる機会はあり。

とこんな感じなので、人よりも有利であったのは間違いないです。

たださぼって受かるほど簡単な試験ではないので勉強はしました。笑

 

実際の勉強

基本的に過去問中心です。

私が選んだのは、「英検準1級過去6回問題集(成美堂出版)」でした。

 

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特段理由はないのですが。笑

単にコスパがいいもの(値段が安く、過去問回数が多いもの)を選びました。

おそらくメジャーなものではないはずで…。

過去問なんてどれを買っても大差ないので、そんなに悩まなくてもいいかとは思います。

解説にクオリティを求める方は、旺文社が無難かもしれません。

 

また、こういった試験に受かるには、まず敵を知る(形式、得点配分など)のが重要なので、心配な方は総合案内本を1冊買うことをおすすめします。

 

単語

英検準1級用に勉強したものはありません。

実を言うと、勉強する予定自体はあったのですが手が回りませんでした。

ちなみに今回取り組もうとしていた単語帳は、「英検準1級 でる順パス単」です。

 

TOEIC700~800点程度の方は、準1級レベルの単語帳を1冊やりきる。

それ以上の実力がある方は、問題を解く過程で分からない単語を都度インプットしていく。

こんな感じでいいのではないかと思います。

参考程度に、私が今までに取り組んできた単語帳は以下です。

    • TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ
    • ユメタン1~3(3はうろ覚え)
    • ユメジュク(出来は60%程度)
 

    これらは、大学受験時あるいはTOEICの時に繰り返しやってきたものになります。

    あとは下記も良さそうだったのでご紹介だけしておきます。

     

    リーディング

    過去問しかやっていません。

    前述のとおり、普段からリーディングの習慣があったためです。

    1日数問解いて勘を鈍らせない、ということを意識していました。

    ただ、時間にはややシビアになる必要があるので、普段から意識して早く解いておくといいかとは思います。

     

    リスニング

    これも過去問しかやっていません。

    ただ、問題形式がやっかいです。普段よくやっているTOEICと違うんですね。

    • 音声が1回しか流れない
    • 異様に長い
    • スピーカーが違う

    何言ってんだこいつは、と思われるかもしれませんが。笑

    それだけTOEICに慣れてしまっているとギャップが発生してしまうのです。

    そのため、少し時間をかけてスピーカー・形式に慣れるということを意識しました。

    とはいってもやったのは、リーディング同様に毎日数問音声を聞くことだけです。

    逆に言えばすべきことはこれ以上のことでも、これ以下でもないと考えています。

     

    ライティング

    私にとっては要注意のセクションでした。

    初見で問題を解いてみたら…全然書けませんでした。書けなさ過ぎて呆然としました。

    普段から何の訓練も積んでいない人間が、いきなり120~150words書けるはずがないんですよね。

    ということで、こちらは参考書を追加して勉強しました。

    「最短合格! 英検準1級 英作文問題完全制覇」です。

     

    かなり界隈では有名な参考書みたいです。

    この参考書では、基礎の基礎から頭に詰め込んでいきます。

    • 構成
    • 意見の作り方
    • 定型的な表現
    • (必要あれば)解答例の丸暗記

    上記のようなことを学びます。

     

    まず重要になるのは、「意見の作り方」です。

    あなたの考えを書きなさい、というのが問題なので自分の主義・主張を押し出したくなるのですが…書きやすさで意見を選びましょう。

    書きやすさというのは、理由が思い浮かびやすいとか、思い浮かんだ理由が平易な表現で実現できるとか、こういう観点です。

     

    次に、意外と重要なのが「解答例の丸暗記」です。

    ライティングのような表現問題は、ともすると当日解答を作り出すという発想になりがちですが、できない人間にとっては「事前に解答を作っておく」というのも重要な発想です。

    それを実現する第一歩になるのが、丸暗記というわけです。

     

    このパートだけ少し長くなりましたがまとめると、リーディング・リスニングと違い、基礎的なインプットに重きを置いたということになります。

    もちろん最終的には過去問レベルでのアウトプットが必要にはなりますが、2週間~1週間前から数問できれば十分なのかなと思います。

     

    2次試験

    こちらにはあまり時間を書けませんでした。

    とはいえ、何もなしで挑むわけにはいかなかったので参考書を買って勉強しました。

    「14日でできる! 英検準1級 二次試験・面接 完全予想問題」です。

     

    事前の予定では、2週間かけて1日1問ずつやる予定でした。

    実際にはこの通りできなかったわけですが…。笑

     

    ただ、普段からスピーキングに取り組む機会がない方はもう少し余裕を持って取り組んだ方がいいのではないかなと思います。

     

    勉強期間と戦略

    実は2019年12月は卒論でいっぱいいっぱいだったので…勉強を始めたのは2020年1月に入ってからでした。

    ただ勉強を始めてからは1日30分~2時間という時間を使って詰めた勉強をしていきました。

     

    戦略としては、リスニングに自信がなかったため、すべて平均的に70~80%を狙うようなイメージでいました。

     

    試験当日

    1次試験

    試験は2020年1月26日。

    場所は立命館大学衣笠キャンパス

    特に気を付けたのは「座席」です。

    TOEICと違って座席が決まっていないので、自分の好きな席に座ることができます。

    そのため、リスニングが聞きやすい中央の前を取るかが重要でした。

    心配な方は、少し時間に余裕を持って行くといいかなと思います。

     

    解いた感覚としては

    • リーディング:まずまず
    • リスニング:やばい
    • ライティング:力は出し尽くした

    といった感じで、合格不合格は五分五分と感じていました。

    蓋を開けてみると、意外と余裕を持った合格でびっくりしたのを覚えています。笑

     

    2次試験(1回目)

    2020年2月23日。

    場所は龍谷大学深草キャンパス。実は始めて行きました。笑

    前述のとおり、1週間ほどしか勉強していなかったので不安はありましたが、「合格率80%」を信じて楽観的に臨みました。

     

    練習不足もあって、一部よく聞き取れない部分もありましたが、つまらずに話すことを意識して何とか終了。大きくやらかしがなければ問題なしと思っていましたが…

    一つ質問内容を聞き間違えていた。

    これに気づいてびっくりしました。笑

    手ごたえ的には一次試験よりもあったのですが、にわかに怪しい展開に…

     

    結果、1点足らずで不合格でした。

    本当に悔しかったですね。

    一次試験免除は嬉しいけど、また8400円かかるのか…と思ったりしました。

     

    2次試験(2回目)

    2020年8月23日。

    場所は立命館大学衣笠キャンパス。1次試験と同じ場所です。

    実は今回も前回よりは勉強したものの、十分に勉強したとはいえませんでした。

    とはいえ、これを落とすとチャンスはあと1回なのでかなり気合を入れて臨んでいました。

    しかし、私の頭をよぎるのは前回の失敗。

    今回もうまく話せないのではないかという不安はなかなかぬぐえませんでした。

    事実、本番開始前のアイスブレイクでの会話が聞き取れないなどという失態発生。

    コロナ影響で距離が広かったというのもあったのですが…

     

    そんな中、何とか集中力を最大限に発揮して、試験を終了させました。

    その結果、今回は試験官の方が優しかった(かつ日本人)のもあって無事合格となりました。

    このあたりは若干運も絡んでくるのかなと思います。

     

    合格のメリット

    受験、就活などある方は十分なアピールポイントになると思います。

    私にはそう言った観点はないのですが…何か賢くなった気になりました。笑

    TOEICと違って期限のある資格ではないので、一度取ってしまえば一生もの!みたいなところは大きいと思います。*1

     

    あとせいぜい社会人としては、英語に対してやる気がある、前向きな姿勢を示せるというところでしょうか。ある程度時間を割かないといけないので、そういった努力の証としてはいい資格だと思います。認知度が高いのもいいですね。

     

    まとめ

    • 英検準1級は一次試験が難しく、二次試験の合格率が高い
    • リーディングは過去問中心
    • リスニングも過去問中心だが、形式に要注意
    • ライティングは参考書をがっつり
    • 1次試験は難なくクリアも、2次試験は1回不合格に
    • ちゃんと時間をかけて勉強すれば、十分独学でクリア可能

     

    おまけ

    まずは、2次試験不合格をくらった因縁の龍谷大学深草キャンパス。

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    嫌な思い出が…頭に蘇ってきます。笑

     

    そして、2回目の2次試験後に行ったラーメン。

    京都で有名な家系ラーメン「紫蔵」

    あくた川との双璧を成しています。

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    家系にしてはあっさりしていておすすめです。

     

    ではこのへんで終わりにしたいと思います。

    最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

    興味がある方は以下もぜひご覧ください。

    www.tsutaya-p.com

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    *1:もちろん英語力がさび付かないようにメンテナンスは必要ですが…