こんにちは。TsutayaPです。
大学生は春休み真っただ中ですね。
多くの人が4月から始まる新生活を楽しみにしていることと思います。
ということでこの記事では、京都大学文学部の各専修(=研究室)のイメージを独断と偏見で書いていきたいと思います。
イメージ薄いところは短くなりますが悪しからず。
※なるべく実際の情報に即して書いていきたいとは思います。
※すんごい雑ですみませんが、訂正・加筆要望は受けつけています。
入学後のイメージを描くもよし、京大ってどんなところか想像する材料にするもよし、同級生をいじるもよしです。好きに使ってください。
興味があるからは以下も是非ご覧ください。
目次
系・専修について
詳細・決定時期など
別記事の内容と若干被るところはありますが、おさらいしておきます。
系:コースのようなもの。6つあります。
1回生半ばに選択し、2回生から正式分属。あまり意味をなしていません。
強いて言うのであれば、2回生の外国文献研究(通称文学部英語)のコマ・
内容が多少縛られるくらいでしょうか。
専修:研究室。約30あります。2回生半ばに選択し、3回生から正式分属。*1
基本的にこの専修で卒論を書くことになるのでそこそこ重要です。
※4回生で別専修に移ることは制度上可能です。
要卒単位について
上の説明だけだと、「のんびり決めたらいいや~」という感じですが、若干罠があります。
それは「要卒単位」です。
文学部では156単位取得しないと卒業できないことになっています。
このうち68単位は一般教養(=般教)の単位なので、実質文学部で取得すべきは残りの88単位。
この88単位の中身は専修によって細かく定められており、その要件を満たさないと卒業することができないのです。
例として心理学専修の要卒単位を「文学部便覧」で見てみましょう。
88単位のうち12単位は卒業論文です。これはどの専修でも変わりません。
残りのうち、およそ40単位は自由選択ですが、30単位強は専修によって定められた単位を取得しないといけません。
これが結構厳しいんですね…。
どういうことかというと。
2回生になってA専修に行こうとしていたが、やっぱりB専修に行きたくなった場合、「全然単位が違う!取り直ししなきゃいけない!」という可能性があるということです。
そのため、私は以下をおすすめします。
- 早めに専修を絞り込んでおくこと
- 専修が絞れない場合は、必修単位になる可能性があるものを広く受講しておくこと
どの専修で何ができるのか、どんな先生がいるのか、大学院に進むのかなど、さまざまな要因を頭に入れながら過ごしていきましょう。*2(めんどくさいですね)
二外について
他学部では適当に選んでも何とかなることの多い二外(=通称第二外国語)ですが、文学部ではそうはいきません。
なぜなら、実際の文献に当たるが他学部よりも重要になるためです。
一部を除いて実験をすることができないので、基本的には文献を読んで読んで、自分の論を組み立てるしかないのですが、そうなると語学力が否が応でも求められます。
ということで、ある程度前もって専修に目星をつけることが、二外のミスマッチを防ぐことにつながります。
よく考えておきましょう。
ちなみに、筆者の独断と偏見による二外の楽単ランキングは以下です。
中国語・朝鮮語>イタリア語>>フランス語・ロシア語>=ドイツ語・アラビア語>>>スペイン語
それでは、具体的に各専修のイメージを勝手に書いていきたいと思います。
哲学基礎文化学系
哲学専修
早速なのですが、いまいちつかみ切れていません。笑
京都学派の流れを汲みつつ、カント・ヒューム・スピノザなど広く研究しているようです。
広く哲学を学び、その接続を探求するイメージでしょうか。
西洋哲学史専修
ここは分かりやすく、古代・中世・近世と分かれていて、それぞれの思想を追いかけています。
倫理学専修
「許容されるか、されないか」を主に研究しています。非常に現代的な学問ですね。
比較的自由にやりたいことをやっている印象があります。
宗教学専修
宗教を哲学的な側面から研究しているようです。
従って、かなり人に着目することも多いようです。(あまり詳しくないです…)
キリスト教学専修
キリスト教を入り口として、世界とのつながりを研究するところです。
芦名教授は先日、日本学術会議員に菅総理から任命されなかったことでも注目を集めました。
「キリスト教学(講義)」は楽単としても知られています。笑
美学美術史学専修
絵画を中心に「美」に関する研究を行っています。
「美学芸術学」「美術史学」「比較芸術史学」の三分野からなっていて、全般的にかなり人気です。毎年10~20人は専修分属されている印象です。
ドイツ語ができると強いでしょうか。
※公民の教員免許とは若干相性がいいところが哲学系はあったかと思います。
東洋文化学系
国語国文学専修
いわゆる万葉集・源氏物語などの古典文学も扱いますし、日本語を文法的に見ることもします。
ここも継続的に人気があって、毎年ある程度の人数が専修分属されています。
かなり王道と言えるでしょうか。外国語の心配もそれほどありません。
国語の教員免許も比較的取りやすいですね。
中国語学中国文学専修
特にいわゆる「漢詩」と言われるようなものを中国語的にも研究しているという印象があります。
ということもあって、当然ながら中国語の力はそれなりに求められます。
中国哲学史専修
中国語が操れればベターだとは思いますが、扱えなくても何とかなっているように思います。学生は毎年1人はいるでしょうか。
インド古典学専修
ヒンドゥー教やらシヴァ教やらだけではなく、サンスクリット文学などにも取り組むことができます。
ゆえにサンスクリット語学は必修となっています。
ご高齢の聴講生もそれなりにいらっしゃいそうです。(学生はあまりいない)
仏教学専修
仏教にど真ん中からぶつかっていく研究室です。
そのために、チベット語やサンスクリット語が必修となっています。その他漢文の素養なども…。(ゆえに?学生はあまりいない)
西洋文化学系
西洋古典学専修
叙事詩『イリアス』『オデュッセイア』のような、めちゃくちゃ古い文学を研究しています。
ゆえに、ギリシャ語・ラテン語で12単位が求められるという鬼畜仕様です…。笑
学生の集まりはあまりないかと思います。
スラブ語学スラブ文学専修
ロシアを中心に、ウクライナ・ポーランド・チェコなどの文学・文化を研究対象としています。
学生数がめちゃくちゃ多いというわけではないですが、教授も優しそうで、一部の学生には根強い人気があります。
当然ながらロシア語の力は相応に求められます。
ドイツ語学ドイツ文学専修
ゲーテ・ヘッセのみならず、ハイジのような文学も扱うことが可能です。
毎年数人が分属されているイメージでしょうか。
当然ながらドイツ語のc(ry
英語学英文学専修
外国文学の王道といったところです。文学のみならず、「英語学」にもかなり注力している印象があります。
学生には一定数人気がありますね。
英語の教員免許は取りやすいです。
アメリカ文学専修
英語学英文学とは明確に区別されていますが、大学院では統合されるようです。
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』に代表されるような文学を研究対象とします。
フランス語学フランス文学専修
文学だけでなく、語学もしっかり研究対象として扱っている印象です。
また、時には文学だけに収まらず思想家まで入り込んでいくことも。
毎年数人が分属されているイメージです。
当然ながらフランス語のc(ry
イタリア語学イタリア文学専修
主にルネサンス期のイタリア文学を中心にしている印象です。
○○文学の中では一番人がまばらですかね。
当然ながらイタリア語のc(ry
歴史基礎文化学系
日本史学専修
歴史の王道を走る日本史。
古代・中世・近世・近代という4つのセクションに分かれて研究がなされています。
学生には人気があり、毎年10名以上は分属されていますが…正直かなり厳しいです。
みっちりしごかれる分力はつきますが。
ちなみに、日本史選択でなくても特に問題ありません。二外も特に要件はありません。
東洋史学専修
中国史研究を主としています。
当然ながら中国人留学生がばりばり研究しています。笑
学生の人気はあまりない印象。
中国語ができた方がいいのは言うまでもないでしょうか…。
西南アジア史学専修
トルコ、アラブ諸国、イラン、アフガニスタンなどの地域の歴史を幅広く研究対象として扱います。
よって語学が結構厳しく、アラビア語・ペルシア語・トルコ系あたりの習得が求められます。
学生は1年に1~2人くらいでしょうか。
西洋史専修
こちらも歴史の王道たるところですが、日本史専修ほどの人気はありません。
単位として外国語講読がかなりみっちり課されています。その前提で2外を選ぶ必要がありそうですね。
古代・近世・近代に分かれています。
考古学専修
歴史系の中では一番ニッチともいえる専修です。
フィールドワークなどにも行っている印象があります。
(正直それ以外はあまり印象ないです…)
※博物館学芸員の資格を取得しようとする人は歴史系に多いイメージです。
行動・環境文化学系
心理学専修
基礎心理学、実験心理学および基礎行動学を研究対象としているようです。
※総人、教育にも心理学はあるので注意が必要です。
実習が結構大変そうな印象です。
学生は10名とかはコンスタントにいるでしょうか。
言語学専修
「言語」に関することであれば幅広く研究対象としています。
ゆえに語学の単位が16単位必修なのがきついです…。
ここも学生はコンスタントに10名弱いるでしょうか。
社会学専修
文学部で一番人気の専修です。内容は言わずもがなですかね。
よって、必ずと言っていいほど分属に際して選考が行われています。
本を読んでレポート(2000字?)を書くとかです。
あまり面倒見がいい印象はないので、自分でがりがりやれる人の方がいいかもしれません。
地理学専修
ブラタモリなんかをイメージするといいでしょうか。あんな感じです。
実習などもあるので、仲はいい印象です。
行動環境の中では一番人が少ないでしょうか。
※ここは一番文学部っぽくないかもしれません。他大学だと「心理学部」「社会学部」で独立しているところが多いですね。
※総じて2外は何でも大体大丈夫です。
基礎現代文化学系
科学哲学科学史専修
科学の発展を哲学と歴史の両面から研究しています。
学生は1~2枚のコンスタントな分属でしょうか。
メディア文化学専修
メディア・情報など主に現代文化を研究材料として扱っています。
学生数としては10人ほどの分属なのですが、専修としてのキャパがあまりないので、選考が行われる可能性があります。
基本的にめちゃくちゃ緩いですが、2外講読が結構厳しいです。
※筆者の出身専修なのでより詳細な情報を提供できます。
現代史学専修
地域問わず現代史に関する研究がなされています。
ただ、ここは3回生からかなりみっちり鍛えられます。
加えて2外講読も厳しいです。それだけに十分力はつくはずです。
まとめ
- 系分属は1回生秋に志望、専修分属は2回生秋に志望
- 系にほとんど意味はない、専修は4回生でも変更は可能
- 要卒単位の「必修」に気を付けて
- 専修によって2外を決めることが肝要
- 選考があるのは社会学・メディア文化学、それ以外は基本なし
- 多い専修で人数は20人ほど、少なければ1~2人
- どこに行ってもそれなりに楽しい!
少し雑ではありますが、文学部卒業生として各専修の印象をまとめてみました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
興味がある方は以下も是非ご覧ください。