この度、2020年3月24日に京都大学文学部を卒業し、学士(文学)を授与されました。
まず、卒業できたことに安堵しています。笑
浪人してた頃のことが懐かしく感じられます。
折角の機会なので、少しばかり今の私が思うことを書き留めておこうと思います。
目次
文学部での学び
当初思っていたほど、大学を卒業するということは簡単ではなく…時にはそこそこ頑張ったこともありました。卒論がその最たる例です。
文学部において、一番重視されるのは卒業論文です。ここに12単位の重みがあり、これを出すことができないと何人たりとも卒業することはできません。この点だけは何回も教授から強調されました。裏返せば、その他の単位は何とかなることもあったり…するらしいです。笑*1
この論文を書くという作業が、もう少し詳しく言うと、自らの論を構築してそれを数多ある史料・文書を用いて示すという作業が、文学部生としての嗜みなのです。私は、この嗜みを少しだけ楽しみ、そして嗜みに大いに苦しめられたのですが、これから卒論を書く文学部生、これから志す受験生は楽しみにしておいてほしいなと思います。
その他にも、文学部では学問的な学びも多くありました。教授の含蓄ある雑談や他の優秀な同級生との討論。これは、京都大学に来たからこそ実現されることです。私は、授業が好きなタイプではありませんでしたが、それでも記憶に残る授業というのはいくつもあります。また、同級生との能力の差に少しショックを受けたこともあります。しかし、どんな人でもそれなりに勉強して、食らいついていけば、相応の能力が身に着きます。そして、その努力の過程と思考力こそ社会で生きるものではないかと思います。あきらめずに頑張りましょう。笑
留年
そもそも日本の大学を4年で卒業できる人は約8割。ということは、残りの2割は留年しているということになります。
とは言っても、その理由は様々です。海外に留学した人、病気を患った人、もう一度就職活動をやり直す人、朝起きられなくて授業に行けなかった人、勉強した結果単位を落としてしまう人…人の数だけ留年の理由があります。
私は1年浪人した身。そのため、もう1年何の理由もなく留年するのはまずいと考え、4年での卒業にこだわりました。
しかし、京都大学文学部は留年に非常に寛容です。その理由が何であったとしても。笑
教授が留年を薦めてくるくらいですからね…。電話一本で休学できるなんていう噂もあります。それくらい留年というものがあるので、4年に固執する必要がない人は積極的に活用してもいいのではないかと思います。やりたいことをやりつくす学生生活は素晴らしいはずです。
京都大学カウンセリングルームにはいいことが書いてあります。
今後について
私自身は、大学院には進まず、4月から新社会人になります。若干、就職ブルー気味ではあるのですが、お金がもらえるということを励みに社会の荒波に立ち向かっていこうと思います。
ですが、まだ大学院進学をあきらめてはいません。*2もちろん、人文学系で修士号を取るというのは魅力的なのですが、その他の可能性も探っていきたいなと思います。まあ、働き出したら「忙しくて無理だ」とか言うんでしょうね。笑
また人文学をかじった人間として、役に立つか立たないかではなく、面白いか面白くないかでものごとを判断できるような人間であり続けたいと思います。
最後に
京都大学文学部はいいところです。これから受験する人はもちろん、他学部にいる人、学び直しを考えている方にも、ぜひ人文学の世界をのぞいてほしいと思います。
おまけ
卒業式事態は中止だったのですが、学部ごとの学位授与式は行われていたので、結局そこそこの人が集まっていました。中止とは。笑
数は少なくても、やっぱりコスプレはいました。
昔から、自分の考えを長文で書くとポエムっぽくなってしまう…大学で文章を書く能力はあまり身につかなかったのかもしれない。笑
動画(Vlog)はこちら。
京都大学卒業式2020