こんにちは。TsutayaPです。
この記事では、私がかつて通っていた「京都市立西京高等学校附属中学校」について書いていきたいと思います。
もっとも、私が通っていたのはもう10年ほど前のことになりますので当時と色々状況が変わっているとは思いますが…。笑
雰囲気が伝わるように書こうと思いますので、参考にして頂けると幸いです。
中学校は、上記写真で言うと奥側の校舎になります。
屋上にはプールがあります。
受験に向けてやったことについてはこちら。
目次
概要
京都市立西京高等学校附属中学校とは…その名の通り、京都市立西京高等学校に付設された中学校です。
開校は2004年月であり、比較的新しい学校です。
いわゆる「公立中高一貫校」というジャンルに分類されます。
全国でも数少ないですが、京都府内に5つ、京都市内だと2つしかない非常に珍しい形態です。
入試
入試は毎年1月第3週あたりの土曜日に行われます。
世間的には丁度センター試験と同じくらいですね。
定員は120名。倍率は近年ですと4~5倍くらいです。
私が受けた時は8倍くらいありましたので、少し落ち着いてきたでしょうか。笑
この選ばれし120名が、40名1クラスの3クラスに編成されます。
男女比率は…私の時は男:女=1:2くらいでしたが、今はどうなっているのでしょうか。
内容、入試に向けて私がしたことなども、余裕があれば別記事にまとめたいなと思います。
特徴
教育内容、カリキュラムに関してはいくつか特徴がありますので、ご紹介していきたいと思います。
英語教育
英語は、西京附属が力を入れている教科です。
まずあげられるのは、MES、通称モーニング・イングリッシュ・シャワーです。*1
朝の10分間を利用して、まさにシャワーのように英語に触れる時間が用意されています。
触れる内容としては、NHKラジオ講座「基礎英語」、リズムを活かしたチャンツ、めちゃくちゃ有名な洋楽などです。
これらに関して、実際に自分たちで発音したり、ディクテーションを行ったりすることで、英語学習の基礎を作っていきます。
これらを底上げしていくのが、通常の英語授業です。
単語学習に関しては、BINGOなどを利用して生徒のモチベーションをあげる工夫がなされています。
また、週末には自分で調べるスタイルでの宿題「Weekend Homework」が課されます。これによって、英語の自力をつけさせられます。笑
さらには、スピーチ、暗唱などの機会も多分に用意され、4技能をバランスよく鍛えるための教材がたくさん用意されています。
必要に応じて、40人のクラスを半分に分割することで少人数教育を実現し、きめ細やかな配慮を行き届かせての英語教育を目指しています。(と受けていた私は思いました。)
高校との連携
中高一貫校であるからには、これは外せないですよね。
いわゆる、一般の中学教育は(科目によりますが)中3前期には終わらせて、それ以降は高校教師の授業を受けます。主に古文、数学ですね。
そのおかげで、高校入学時点では半年ほど先取りした状態で学習をスタートさせることになります。
ということで、7時間授業だったり、シンプルに進度の早い授業によってその先取りが実現されるわけですが…ここについて大きな心配はないかと思います。
入試を勝ち抜いた生徒たちは、これについていけるだけの力がありますし、生徒間にはサポートし合える環境があります。
とはいえ、一つ問題なのは…高校入試がないことで中3あたりの学習モチベーションが落ちがちなことです。
大きな目標がない、高校には自動的に入れる状況でなかなか勉強しようとは思わないですよね。*2
これは、西京以外でも、中高一貫に入る場合の明確なデメリットになるかと思います。
もちろん、これに当てはまらず意識高くやっている生徒もいますが。
タブレットの活用
これは私の時にはなかったので、手に入れた情報などももとに書いています。
中学生でも1人1台タブレットを持ち、授業中あるいは自宅での学習に役立てているようです。
これについては、京都大学の実験なども絡み、大して?お金はかからないとのこと。なかなか進んだ取り組みではないかなと思います。
高校でも、引き続きタブレットを有効活用しての授業スタイルは変わりませんので、それが3年間先取りできるのは極めてお得かと思います。
興味がある方は、ぜひ以下もご覧ください。
イベント
学習に力が入る学校ですが、イベントにも力は入っています。有名どころをご紹介します。
合唱コンクール
毎年6月あたりに開催されています。
学年ごとに3クラスの対抗、課題曲と選択曲の2曲を披露します。
クラス対抗の他には、学年ごとに最優秀指揮者、伴奏者も選出されます。
他の公立はどうか知らないですが、この学校では伴奏者に困ることがない印象です。
ピアノ習ってました!みたいな人がめちゃくちゃいるんですよね…。笑
毎年「あの人弾けたの?」という人が伴奏をしているので見ていて楽しいです。
文化祭
毎年9月ごろに開催されます。
全3日間の開催で、中高連携しての開催です。中高一貫ならではですね。
…といっても、最初の2日間は中学生の動きはかなり制限されています。
既定の時間で、高校生の前でパフォーマンスする時間があります。その際は、高校生が温かい声援をくれたりしてなかなかいい雰囲気です。笑
あとは、空いた時間を利用して高校生の出し物を見に行ったりします。劇を見たり、模擬店に行ったり、お化け屋敷に行ったり…。
楽しいには楽しいですが、それはあくまで参加者としてで、自分たちが主体となってという感じは少し薄かったように思います。
しかし、早い段階から「高校生になってあんな風に楽しむぞ」という想いを持つことはできました。
体育祭
毎年10月頃に開催されます。
こちらは1日開催で、高校生との連携ありです。
高校生も含めて3つの色に分かれて優勝を競います。
種目に関しては、中学生だけで争うベーシックな種目だけでなく、高校生と連携した種目もあってかなり盛り上げります。中には中学生が主役になる種目も。
また、組体操、ダンスなどを全体で披露する機会もあります。
文化祭よりは主体的に参加している感じが出て、いいイベントだったように思います。
これは文化祭もですが、高校生がクラスで作ったオリジナルTシャツを着ていたのが羨ましかったですね。笑
研修旅行
現在は1月?ですかね。東京への研修旅行が3泊4日で行われています。
京都に住んでいるおかげで、定番となる京都・奈良への旅行ができないので…。笑
事前学習・事後発表も睨んで、旅行中もしっかり学べ!というスタイルです。
…とはいっても旅行は楽しいもの。ホテルでは睡眠時間を削って各々楽しんだりしています。
高校生になると、選択式での海外研修旅行が待っているので、その予行演習みたいな感じですね。*3
マラソン大会
毎年冬に鴨川で開催される12.5kmのマラソン。
おそらく楽しみにしている人は…ほとんどいないでしょう。笑
一応タイム計測、順位計測ありで、その上位には表彰状が渡されます。
また、タイムは毎年計測されており、好タイムの場合は歴代記録に加えられて、校内で掲示されます。
私のような長距離型人間にとっては、唯一輝ける場所でしたね。
課外活動
今度は課外活動に関して、私が経験したこと・見聞きしたことも交えながら書いていきたいと思います。
部活動
めちゃくちゃ活発!というわけではありません。部活動所属が必須でもないので、帰宅部や加害で活動している生徒もいます。
一応以下のような部活動があります。*4
体育系
一部有名どころがありません。サッカー、バレー、卓球、剣道なんかは高校ではあります。
グランド、体育館*5は高校との取り合いになるので、なかなか長時間の練習は難しいです。
テニス部には専用のコートが、柔道部には柔道場があります。
文化系
- 吹奏楽部
- 放送部
- 理科部
- 日本の伝統部
- インターアクト同好会
この中で、放送部はかなり強いかと思います。毎年大会で結果を出している印象です。
また、日本の伝統部はお茶のお点前や百人一首などをする部活です。
活動時間もそう長くなく、平日は夏でも5時45分?冬だと5時15分とかには帰らないといけないので…よく言えば勉強には差し障りませんし、悪く言えばなかなか練習させてもらえない環境でした。笑
めちゃくしゃ部活動がしたいんだ!という人にはあまりおすすめできないかもしれません。
生徒会
中2後期から中3前期の1年任期で生徒会役員としての活動があります。
ポジションとしては以下のような感じです。
- 生徒会長
- 副会長
- 会計
- 書記
- 代表委員長
- 体育委員長
- 文化委員長
- 生活委員長
- 保健委員長
- 環境委員長
- 学年代表
各委員会には、各クラスから2名選出されます。それを束ねるのが委員会の長(おさ)である委員長です。
このメンバーは頻繁に集まっては、今後の活動の方針などに関して話し合いをしていました。
私もこの中の代表委員長を務めていました。
まあ、やったから大して見返りがあるとかはないのですが…笑
どの学校でもそうだとは思いますが、学校を、学年を主体的に運営していくという経験は貴重かなと思います。
ちなみに、ここで中心となったメンバーは大体後に中学校の同窓会をする際に運営を担う羽目になります。覚悟しておきましょう。笑
卒業後の進路
中高一貫校なので、ほぼ全員が併設の高校にそのまま進みます。
毎年、1人くらいが外部の高校に進むという印象です。
理由としては、勉強以外にしたいこと(スポーツなど)がある、環境が合わなかったなどでしょうか。
必ずそのまま進学しないといけないというわけではないので、ご安心ください。
まとめ
ということで、詳しくか適当にかは分かりませんが、私の記憶を基にどんな中学校だったかを書いてきました。ちょっと長くなってしまったので少しまとめてみます。
よかった点
- 優秀かつ面白い同級生との出会い
- 恵まれた英語・ICT教育
- 高校生との連携のあるイベント
- 学費が安い
この中で一番大きいのは、やはり1つ目でしょうか。
公立中学に進んでいると出会えなかったような癖がある、賢い人たちに出会うことができました。また、中高一貫ということもあって、この120人の同級生とは比較的密に付き合っていくことになります。
そのため、同級生がヤンキーだとか、妊娠して結婚した、みたいなありがちな話に触れることは少なくなります。だから何だという感じですが。笑
そして、学費も大きいですね。公立の安い学費でこれだけの充実した環境を享受できるのは大変ありがたいです。とりあえず挑戦してみる、受験してみる価値はあるかと思います。
気になった点
- 勉強に対して求められることが多い
- 部活動に対する制約が多い
- 文化祭があまり面白くない
よかった点の裏返しにもなりがちですが…。
いくら同級生や学校のサポートがあるといっても、勉強に求められることは多く、特に運よくギリギリで入れた生徒は苦労している印象でした。
といっても、そういう生徒もなんやかんやでうまくこなして、しっかり大学進学・就職していっているので、あまり心配する必要はないかもしれません。
こんな感じでこの記事は終わりにしておきたいと思います。
もっと聞きたいことある方はお気軽にご連絡ください。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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