諸行無常日記

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【体験談】京都市立西京高等学校ってどんなところ?

こんにちは。TsutayaPです。

この記事では、私がかつて通っていた「京都市立西京高等学校」について書いていきたいと思います。

もっとも、私が通っていたのはもう7年ほど前のことになりますので当時と色々状況が変わっている点もありますが…。

そういった事情もご承知頂きつつ、参考にして頂けると幸いです。

 

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京都市立西京高等学校附属中学校に興味がある方は、是非以下もご覧ください。

www.tsutaya-p.com

www.tsutaya-p.com

 

目次

 

概要

京都市立西京高等学校は、西大路御池あたりにある高校です。

最寄り駅は、京都市営地下鉄東西線西大路御池駅。出入口からは15秒?ほどで着くという好立地です。

かの有名な公立進学校botさんのツイートでも取り上げられていました。

 

あと特筆する点としては、京都に「京都市立」の学校は8校*1しかないということでしょうか。

www.kyotocity-hs.jp


入試

特に英語が難しいことで知られています。

リスニング、長文いずれもレベルが高く、十分な事前学習が求められます。

…私は附属中学からの進学なので詳しくないんですよね。笑

詳細については他のサイトに譲ります。

www.manavate.info

とはいえ、実は附属中学の生徒も本番と同じ入試問題を受けています。

そして、この成績によって高1のクラス分けが行われているとのことです。


特徴

エンタープライジング科とは

西京に「普通科」はありません。

学年280人全員が「エンタープライジング科」という専門学科に属しています。

では、このエンタープライジング科とは何か。

…通っていた私もあまりよく理解できていません。笑

学校案内を見てみると、以下のようなことが書いてありました。

「進取・敢為・独創」というエンタープライジング・スピリッツの下、「社会人力」を育成し、社会に貢献できる「グローバルリーダー」を目指す

ちょっと何を言っているか分かりませんが。笑

京都市内においては、進んだ教育を受けられる環境(施設・カリキュラム・先生方・仲間など)が整っているというのは間違いありません。

細かく見ていくと、以下のような点が特徴となるでしょう。

 

英語コミュニケーション能力の育成

グローバルリーダー育成をうたっているだけあって、英語教育には力を入れています。

具体的にはALT*2による指導を受けて、発音の基礎・暗唱から始まり、スピーチ・ディベートなんかも行います。

とにかく英語でコミュニケーションをするための基礎を作ってくれる感じです。

その他、いわゆる通常の英語教育においてもリーディングだけでなく、ライティングにもかなりの時間を割いて教育が行われます。

その甲斐もあって、西京がずっとライバル視している堀川高校よりも英語の成績だけは良いようです。*3

文部科学省からSGH*4の指定も受けているので、対外的なお墨付きもあると言えます。

 

ICT活用の推進

早い時期から1人1台PCをうたい、教育におけるICT活用を推進してきました。

私の時は、PCの活用はごく一部の授業での調べもの・資料製作などに限られていましたが、今では通常科目においても活用が進んでいるようです。

おかげで緊急事態宣言下においても、自宅での学習がスムーズに行われました。

もっともその活用は各科目の先生方に委ねられている部分も多いため、単にノート代わりでしか活用できていないことも多いようです。

あまり期待しすぎることなく、今後も伸びていくであろう取り組みとして見て頂ければと思います。

 

社会に通用する思考力の育成

1週間の時間割の中で少し時間を割いて、思考力を育成するための課題が課されます。

特にチームで案を練り、資料に落として発表するところまでやるので、大学での研究、企業での活動を先取りするようなものになっているかと思います。

発表する機会はとにかく多いので、プレゼン能力はほぼ間違いなく鍛えられるでしょう。

私が受けていた当時にはありませんでしたが、3年次には論文作成にも取り組みます。

大学生の卒論さながら、自分でテーマ設定し、大学生・大学院生のチューター指導の下論文を書ききるというものです。

こういった取り組みによって、早いうちから大学、社会人で何を成したいか考えるきっかけを得ることができるのが強みではないでしょうか。


イベント

大したイベントはないかもしれませんが、普通の学校で行っているようなイベントは一通りあるので、ご紹介していきます。

 

遠足

GW付近で琵琶湖にBBQしに行くという至って庶民的なイベント。

京都駅に私服で集合。イオンモールで具材を買って、電車で琵琶湖に向かいます。

あとはもう好き放題です。

勝手にすいかを買ってスイカ割りをする者。

湖岸を走り回る者。水に飛び込む者。

素朴で単純なイベントですが、こういうのがいいですよね。


球技大会

これもどこでもありがちかと思いますが。

私の記憶では年2回くらい、クラス対抗での球技大会が行われていたかと思います。

種目は、バレー・バスケ・サッカー・ドッジなど。

毎年、この球技大会がクラスTシャツのお披露目になるので、そこそこ盛り上がったりします。

運動得意な人ばっかりではないので、得意な人にとっては目立つチャンスにはなると思います。


文化祭

毎年9月初旬に行われます。全3日間での開催です。

直前は授業も若干免除され、学校全体が一気に文化祭モードに切り替わります。

各学年で取り組む催しが決まっており、そこにクラスで数か月前から取り組む感じです。

1年:劇(15分)、装飾

2年:劇(40分)、展示

3年:劇(25分)、模擬店

1年のメインは装飾です。

なんだそりゃという感じですが、端的に言うと各クラスの教室を用いて出し物を行います。

一番人気はお化け屋敷、ついでミニゲームピタゴラスイッチといったところです。

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逆に劇は本当にお遊び程度にしかやりません。

 

2年のメインはです。

何せ40分という長丁場なので、クラス総動員で取り組む感じになります。

モチベーションの差から衝突もしばしば…。

なぜか文系の方が強いです。

展示は、各クラス持ち場(玄関、階段など)をテーマに沿って展示します。

絵だけでなく、立体的な造形物を作ったりして、かなり凝ったものになります。

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3年のメインは劇、模擬店の両方です。

劇の時間は25分。なぜか毎年ミュージカルを意識して、ダンスを取り入れるところが多いです。

模擬店は3日目だけの実施。この日は1日中模擬店にかかりっきりです。

準備は7月末から8月いっぱいすべてかけて行うところが多いです。

文化祭の終わりをもって、本格的に受験モードに入る生徒が多いように思います。


体育祭

毎年10月に行われます。こちらは1日のみの開催です。

種目なども至って普通のもので、特筆する点は特にないかと思います…。笑

強いて言うのであれば、中高一貫校という特徴を生かして、中学生と連携する種目があることくらいでしょうか。

これはどの学校でもそうだと思いますが、陸上部が活躍する場となっています。


研修旅行(海外フィールドワーク)

これは私の時とは大きく変わってしまっているものです。*5

今は、全5泊6日で以下の行き先から選ぶことができます。

これ結構すごいですよね。他にはなかなかないと思います。

行き先ではただの観光だけでなく、企業訪問・学生との交流なども含めて国際的な視野の確立に役立つプログラムが用意されています。


課外活動

課外活動についても少しばかり触れていきたいと思います。

部活動

数多くあるのですべて詳しく説明することはできませんが、有名なところは少し触れたいと思います。

 

体育会系

上記の中でもまず有名なのは陸上競技部です。

毎年のように全国インターハイに出場しており、京都府では女子は優勝常連、男子も上位の常連校です。

得意種目は、400m、400mH、マイル、走高跳、混成競技、競歩などです。

何しろ厳しい部活ですが、やりきりたい・結果を求めたいという人にはおすすめです。

その他、野球部も厳しい部活として有名です。

グランドでは常にダッシュで、大声で練習しています。

また、水泳部近畿大会の常連です。なかなか強いと思います。

 

文化系

  • ESS
  • イラスト
  • クッキング
  • コンピュータ
  • 軽音楽
  • 茶道
  • 柔道
  • 吹奏楽
  • ダンス
  • 理学
  • インターアクト同好会
  • 新聞
  • 競技かるた
  • 放送
  • 演劇

この中で有名なのは、競技かるた部・ダンス部あたりでしょうか。*6

競技かるた部は、校内に和室があるおかげで練習環境としては良いように思います。

ダンス部も非常に熱心に活動しており、2019年は日本高校ダンス部選手権に出場しました。


生徒自治

部活動の1つのような感じで、かなり時間を割いて精力的に活動しています。

文化祭などの学内統括だけでなく、その他渉外も含めて幅広い仕事を請け負っています。

常に赤いジャンパーを着て、校内を走り回っているのが印象的でした。笑

高校生活で何かに取り組みたい、と思っている人にとっては1つの選択肢になるかと思います。

 

その他

数学・物理の分野において、自主的に学びを深めて全国に挑戦している生徒がいます。

数学コンテスト物理チャレンジです。

部活動ではないので、あくまでそういう生徒もいるという紹介に留まりますが、何か学問的な部分にも積極的にチャレンジしていこうという学校の風土はあるように感じます。


卒業後の進路(進学実績)

いわゆる有名公立進学校なので、入学を考える人にとっては一番気になるところではないでしょうか。笑

進学実績は調べればすぐに出てくるのであえて書きませんが…

ここでは、イメージしやすいように少しまとめて書いてみたいと思います。

  • 1学年は280人(40人×7クラス)です。
  • 京大に受かるのはおよそ20~30人(現役・浪人合わせて)
  • 京大・阪大・神大*7に行くのが、およそ70人~80人(=上位約30%)
  • 他の旧帝大もちらほらいるもののレア
  • ここに届かない層も数多くは、京都工芸繊維大・滋賀大など近隣の国公立、あるいは関関同立に合格
  • 医学部受験はそれほど多くない

 以上のような感じです。

何とか半分くらいに食らいついていければ、関関同立は問題なし。

上位30%に割り込めば神戸大学以上、上位10%に割り込めば京大が見えてくるという感じです。

とはいえ浪人を嫌わない校風なので、私のように卒業してから学力を伸ばして難関校に受かる生徒も多くいます。

 

とにかく国公立大学推しが激しいので、その点だけは覚悟しておく必要があります…。笑

OBOGのメンツも十分ですし、先生方から進路に関して厚いサポートも受けられるので、大学進学を念頭においてもそれほど悪い環境ではないと思います。

塾に通っている生徒も一定数いますが、特にとがめられることはありません。*8

各々が自分に合うやり方で学力を伸ばし、実現したい進路を目指すことができます。

 

その他

補足的に書いておきたいがあるので、その他としてまとめたいと思います。

土曜講座

その名の通り、月に2回ほど土曜日に学習が定着しているかどうかのテストが行われます。

1年次は国・数・英だけですが、2年次には理科・社会も追加されます。

これがまあ…めちゃくちゃにきつかったです。笑

特に鬼と言われた数学では、学年280人中200人が追試にかけられたこともあります。恐ろしいですね。笑

厳しい部活なんかでは、追試にかかって練習を抜けるなんて許されないので、結果的に学力の向上につながるわけです。

卒業生はこぞって名前をあげる有名な行事?です。

 

夏期講座など

土曜日に講座をやるくらいですから、長期休暇にも講座をやります。

というか、講座を名目に夏休みも普通に授業をやっちゃうんですね。

しかも、有志でなく全員必須なので、逃げる手段はありません。

3年の夏に、塾の夏期講座のような内容を無料でやってくれるのは大変ありがたかったですが、それまでには…たまったもんじゃないですね。

それくらい熱心な学校と思って頂ければと思います。笑

 

内進生と外進生の関係

1学年280人のうち、内進生(=附属中学から)は120人、外進生は160人となっています。

クラス分けに関しては、1年次は別々ですが、2年以降は内進・外進の区別はなく、文理別のクラスに編成されます。*9

学習状況に関して言うと、中学紹介の記事でも触れましたが、内進生は高校の学習を先取りしています。

そのため、入学時点では半年ほどの差がついた状態となります。

外進生は、この差を埋めるための鬼カリキュラムが組まれているので、1年目は相当にしんどいかと思います。

ただ、進学実績において内進・外進の差はないので安心して頂けるかと思います。


まとめ

よかった点
  • 全員がエンタープライジング科(=上下関係がない)
  • 文化祭が充実
  • 他にはなかなかない海外フィールドワーク
  • 生徒の自主的な挑戦、それができる環境
  • 全国でも勝負できる進学実績
気になった点
  • 土曜講座・夏期講座など講座が多すぎる
  • めぼしい部活が少ない?
  • 国公立大学推しがすごい
  • 内進生と外進生の学習進度差

 

いいところも悪いところも包み隠さず書いたつもりです。

私個人としては、通ってよかったと思います。

評判もそれほど悪くないようです。

www.minkou.jp

 

というわけで、こんなところで京都市立西京高等学校の学校紹介は終わりにしたいと思います。

コメントなど頂ければ、何でも追記しますのでお気軽にどうぞ。

 

興味がある方は以下記事もご覧ください。

www.tsutaya-p.com

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

*1:全日制に限ります。

*2:Assistant Language Teacher、外国人教師

*3:あくまで私の時の話ですが…。

*4:スーパーグローバルハイスクール

*5:私の時は、内進生が附属中学で上海に行っていたため、高校では東京フィールドワークでした。外進生は、上海フィールドワークに行っていました。

*6:学校のパンフレットにも載っているくらいです。

*7:神戸大学のことです

*8:一応、学校としては学校教育だけで十分と言い張っていますが…。笑

*9:文理選択は1年前期に行います。文理の割合はおよそ4:3です。