こんにちは。TsutayaPです。
この度、日本最高峰である富士山に挑戦してきましたので、その時のことを書いていこうと思います。
富士山に登るというのは非常に分かりやすくて、人生で1回やってみたいこととして持っている人も多いんじゃないかなと推察。フルマラソンみたいなものですね。笑
(と書きながらしれっとこの前走った函館マラソンの記事を載せておきます)
目次
概要
冒頭に書いた通りで、「人生で1回富士山に登ってみたい」と思っていた私なのですが、ふいに口に出してみたところ、それをちょうど悪い知人に拾われました。
そこからなぜかとんとん拍子で富士山挑戦が決まったというわけです。不思議なものです。笑
悪い知人と書くと怒られそうなのですが、下の記事のようなこともあったので…まあ異論ないでしょう。
知人の皆さんは幸いにもアウトドア精神旺盛だったので、特にもめることもありませんでした。
事前準備
ツアー
初心者で一から準備をするのは大変なので、いい感じのツアーを見つけて予約しました。
五合目までの交通手段、ガイド、山小屋、その他レンタル装備までついてきます。
しかも、頂上でのご来光を見られるようにスケジューリングされているとか。
お値段的には少し割高な可能性もありますが、それでも1回目ならかなり有用だと思います。
これで2回目行くとなれば、かなり富士山登山の勝手が分かっているので、自身でフル準備しても問題なさそうです。
装備
およそツアーのレンタル装備で揃うのですが、本当に基礎の基礎のところは自費で調達しました。
まずはキャップ。これは今後も使う機会があるだろうということで購入することに。
登山用具店を巡って、これというものを見つけてきました。フィット感が最高です。
トレーニング(?)
体力的な面について、少し触れておきます。
まったくもって無防備で行くと悲惨な目に遭いそうとは薄々思っていたので、関東近辺で気軽に登れそうな山を探してみたところ、筑波山に行くことになりました。
高さは日本百名山の中で一番下ではありますが、初心者にとってはそれなりに登り甲斐のある山です。
ここでは前日のお酒が抜けきらない中登り切って、登山の洗礼を浴びました。*2
上記を踏まえて、富士山挑戦の前週にどこか登ってやろうかとも思いましたが、雨予報だったので止めました。無駄なあがきはやめろということだったのでしょう。
あと書くことがあるとすれば、冒頭でも少し触れたように直前にフルマラソンを走っていることでしょうか。
大した練習をせずに行ったのでフルマラソンそのものは悲惨な結果に終わりましたが、フルマラソンのレース自体がいいトレーニングになった気がします。
登山
〜五合目(スタート地点)
ということで、何だかんだ登山当日を迎えてしまいました。
仕事が変わったばかりで暇なはずなのに大した準備もせず、前日は日付が変わる頃まで準備をしていました。
高山病を防ぐには睡眠時間が肝要と言われているのに、これは致命的です。
それでも根性で早起きして、バスが出る新宿を目指します。
早起きさせられたおかげでいい感じの朝日が見られました。
ということで新宿に着きました。
「渋谷が青い」というのは『ブルーピリオド』での名言ですが、なるほど早朝の新宿も青い気がします。*3
気合を入れる日は朝マックと決まっているので。メガマフィンにしました。
休憩は談合坂SA。かなり有名な場所です。
スタバを見つけたのでついつい行ってしまいました。
カフェインを避けたのは最後の抵抗という感じがします。
そして、そうこう言っているうちに富士吉田市の富士スバルライン五合目に到着しました。
もうこの時点ですごい人でした。人気観光スポットなんですね。*4
夏季しか安全に登れないので、土曜日にこれくらい混むのは仕方ないです。
到着から登山出発までは少し高地順応の時間がもらえるので、その間に着替え/荷物準備/ご飯などを済ませました。
〜六合目
早速登山開始です。富士吉田の五合目は約2300mなので、山頂まで登れば1400m以上登ることになります。
先が思いやられますね…。
真ん中に映っているのがガイドさん。癖があって面白い人でした。笑*5
馬もお見送りしてくれます。
道中何匹もの馬を見かけました。人間を載せて山道を歩くなんてたくましいですね。
最初の最初は本当にトレッキング。
少し酸素が薄いこと以外に特に気になる点はありません。
天気がよければこのあたりからの景色もいいのですが、すごくガスっていたので何も見えません。
午後になるとこんな感じになるのが当たり前らしいです。
とか言っているともう六合目に到着。
しかし目指すべき場所は遠い。まだまだ気持ちを切らさずにやっていきます。
この辺りは少し広場みたいになっていて、とても休憩しやすい場所でした。
もっとも休憩が必要なほど疲れてはいないのですが。
今後は気温や気候の変化もあるので、装備を変更したい時は適宜休憩をはさむ感じになります。
〜八合目(山小屋)
ここからが富士山本番。六合目を超えると本格的な岩道が続きます。
レンタルしたトレッキングポールが大活躍しました。
多分これが七合目。まだまだ「あーちょろい」とか思っていた頃だと思います。
ただ写真で見て分かるように、この辺りで天候が怪しくなり、レインウェアを着ての登山となりました。これもレンタルしておいてよかった。*6
七合目以降も岩場が続きます。
レインウェアとかザックカバーって結構カラフルだなあと思いながら登っていました。
…と確かこの辺りで足を滑らせて左膝を打ちました。
結構痛くて、登りが一気に苦行に。集中して登らないとだめですね。
おそらく七合目の上の方。かなり山小屋が連なっているので、小刻みに休憩を取ることが可能です。
雲があったので、やはり絶景!とはいきません。難しいです。
この辺りまで来ると食料系もそこそこいいお値段します。
お水はペットボトルで420円。レッドブルまで売っています。
食料は十分持っているので、休憩ごとに補給しました。
まだ続く岩場。痛む左足を抱えながら根性で登ります。
ということで八合目。標高はついに3000mを超えました。
それでも五合目からだと800mくらい登ったことに。
酸素がはっきりと薄くなって、少し頭が痛くなったのは感じました。
このあたりで岩場とはいったんお別れで、歩きやすい階段になりました。
これにはケガ持ちの私も一安心です。
ということで山小屋までラストスパート。
山の天気は変わりやすいと言いますが、一瞬だけ下の緑が見えました。
こうやって登った高さが実感できると頑張れますね。
白雲荘(宿泊)
この日のお宿は標高3200mのところにある「白雲荘」(はくうんそう)です。
界隈ではかなり有名なお宿…だと思います。
到着したのは午後4時すぎ。約3時間で五合目から登ってきたことになります。
中はこんな感じで、ユースホステルのような作りです。
どうせ寝るだけなので問題ないと判断しているのでしょう。
問題ないとは書きましたが、一人当たりのスペースはかなり狭く、区切りもカーテンがあるだけ。
私の隣のうち片方が全く知らない方だったので、粗相がないか少し緊張したりしなかったり。
横には狭いですが奥行きは結構あるので、荷物は問題なく入りました。
寝るときは寝袋に入って寝ます。
普段から狭いところ好きの私としては、意外と悪くない寝心地でした。笑
午後6~7時くらいには寝たと思います。
ただし、頭は少し痛いままです。水分補給必須ですね。
とここでハプニングが。
もともとは夜中の12時30分ごろに起きて山頂向けて出発する予定だったのですが、この日は暴風雨がすごいため断念するとガイドさんから連絡がありました。
残念ではありますが、人命第一なので仕方ないですね。
夜中2時くらいに起きて外に出てみると、山頂を目指す大勢の人が。
無論慣れた方も多いとは思うのですが、無理やり上っている方もいるかもしれないと思うと…少し怖いですね。心配のしすぎかもしれませんが。
ご来光
もう山頂には登らないので降りるだけ。故に時間が余りまくってしまったわけですが、そのほとんどは山小屋で寝て過ごしました。
午前4時30分には起床。下山の準備をして外に出ました。
するといい具合にご来光が見られるというわけです。
ちょっと雲は多かったですが、かろうじてお日様を見ることができました。
登頂証明?ということで、筆者が軽く写った写真も載せておきます。*7
山は天気の移り変わりが激しく、下る途中でもいい感じの風景が見られました。
道中にあったブルドーザーを中心に、後ろのいい風景をパシャリ。
さらに時間がすぎると「日本誕生!」みたいな感じになっていました。神々しいです。
こうやって大地に生命は宿るのだなと。
山頂に登れなかったですが、いい風景は見せてもらえたと思います。
下山
さて、ここからは来た道を下りるのみ。
富士吉田ルートにおいては下山専用道があり、おおむね階段か砂利道を下っていくことになります。
岩場がないのは個人的に大変ありがたかったです。
下る途中では長野の方の山々も見えました。
つくづく日本には山が多いなと感じます。関東平野って特異なんですよね。
もともと京都にいた身としては、たとえザコくても山に囲まれている方がなんか安心します。
当然ながら下る方はあっという間で、特に体力的な負担もなくなくスムーズに進みました。
5時30分すぎに下り始めて、途中かなり休憩もはさみましたが、8時前には五合目に到着しました。
標高2300mでも酸素が濃く感じます。気のせいでしょうか。笑
下まで降りてくると、また霧がすごいことに。本当にころころと変わります。
建物の中にはこうした休憩所があって、男性はここで着替えをします。*8
新宿行きのバスは11時前にしか出なかったので、都合3時間弱ここで時間をつぶしたことになります。長かった。笑
お隣には神社もありました。小御嶽神社というそうです。
無事に下山できたことに感謝して、帰路につきました。
グルメ
みはらしキッチン
富士吉田五合目の「富士山みはらし」の2階にある店舗。
恐らく多くの人が登山前の腹ごしらえに利用する場所です。
他にあまりお店もありませんし…
色んな人が書いた富士山のイラストが。バリエーション豊かすぎます。笑
木のあたたかい感じがいいですね。
入口にある食券機で精算を済ませてから中に入ります。
私は「富士山ラーメン」にしました。かまぼこに富士山がプリントしてあります。
ごくごく素朴なラーメンでおいしかったです。
白雲荘(山小屋)グルメ
山小屋で出てきたのがこちらのカレー。
今こうやって見ると、レトルトぞろいなのですが、疲れた体でかつ3000m越えの場所で食べると、それはそれはおいしいというものです。
ごはんも温かくて、思い出の味になりました。
白雲荘の料金はこんな感じ。
七合目よりもさらに料金が上がっています。当然ですが。笑
ビールとかも売っているんですね。こんなところでも飲む人は飲むんですね。*9
せっかくなのでホットココアを。
500円もしましたが、ここで飲むからおいしいというものですね。
今度はぜひ山頂でカップラーメンを実現させたいと思います。
富士山ブラックソフト
登山用具をレンタルしたらソフトクリームの割引券がついてきたので、気になった真っ黒なソフトクリームを頼んでみました。
実体は甘さ控えめのチョコソフトで、とてもおいしかったです。
沼津魚がし鮨 富士吉田店
五合目からの帰り、富士急ハイランドの近くで昼食をとりました。
名前を忘れたのですが、確か中トロ炙り丼みたいなやつだったと思います。
大変おいしかったです。
お腹に余裕があったので、お寿司も注文してしまいました。
これも正確な名前を忘れてしまったのですが、ブリとかハマチとかああいった類のお寿司でした。*10
まとめ
- ふいに口にした言葉が実現され、富士山に登ることに
- 初めての場合はツアー利用が無難
- 装備はレンタル中心、一部は自費購入
- 事前準備としては筑波山登山とフルマラソンくらい
- 登り中に膝を負傷するも大きな問題なく山小屋着
- 空気が薄い場所で寝ると頭が痛くなる
- 暴風雨のため頂上は断念、山小屋にてご来光を見る
もちろん山頂まで行けなくて残念ではあったのですが、気力と体力があればぜひリベンジしたいなと思います。中途半端では終わらせられない。笑
そしてなぜか「富士山登頂証明書」は頂いてしまっています。もう登ったことにしてもいいのだろうか?などと思っています。*11
おまけ
気圧の変化
富士山ほど高いところだと分かりやすいということで、せっかくなので写真を載せておきます。
こちらは知人が持ってきたプロ野球チップス。五合目(標高2300m)でも気持ち膨らんでいます。
こちらは山小屋(標高3200m)で撮った写真。さらに膨らんでいます。…と言いたいですが、写真が分かりづらい。笑
ちなみに開けてみましたが、そこには何の感動もありませんでした。
こっちの写真の方が分かりやすいかも、ということでカロリーメイトも載せます。
山小屋で撮ったものです。これは見るからに膨らんでいるのが分かります。
横からも取りました。波打っていますね。
昔理科の教科書で見たことがちゃんと実験できて、少し嬉しかったです。
山小屋のトイレ
これも面白かったので載せておきます。
富士山のトイレは水が貴重なため、有料になっています。
ここでは200円で使い放題。こう書くとなんかお得な気がします。
男子トイレには流すようのホース?があって、これを握って流します。
目の前に怪しいキューピーのようなイラストと、怪しい文言が。笑
この記事はだいぶ長くなってしまったなと反省。
最後までお読みいただきありがとうございました。
興味がある方は以下もぜひご覧ください。