こんにちは。TsutayaPです。
この度簿記3級に合格しましたので、その詳細について書いていこうと思います。
その後、何とか簿記2級にも合格することができました。
詳細は下の記事にまとめています。
目次
概要
試験内容
経理入門、という位置づけの試験になります。
試訳、伝票処理、財務諸表の作成などを通して、会社における会計の基礎(=お金の流れなど)を学ぶことができます。
試験項目は第1問~第5問という構成で以下の通りです。
- 仕訳問題:20点
- 帳簿・勘定記入:10点
- 試算表作成:30点
- 伝票会計:10点
- 精算表作成:30点
社会人がまず資格を取るなら、というところでTOEIC、ITパスポート、FPなどと同じようにあげられる有名な資格です。
※最近コロナ対策ということもあって、テストセンターでの受験も開始されました。
レベル
実受験者は毎回80000人ほどいる中で、合格率は50%弱を推移しています。
一般的には50時間ほどの勉強が必要と言われることが多いですので、現実的には1か月~2か月ほどの勉強時間が必要でしょうか。
メジャーな試験の中では簡単な部類に入るかと思いますが、意外と侮れない試験です。
前提条件にもよりますが、ITパスポート(その他クラウド系入門資格)よりは難しいと感じました。
合格点
合格点は試験の難易度によらず、毎回70点です。
客観的指標で変化がないので分かりやすくていいですよね。
前提条件
今回受験した、私の勉強前の状況を書いておきます。
- 今年の新入社員、文学部卒
- 職種はIT系商品企画
- 事前に会計知識なし、日ごろの業務で伝票処理は実施
ようは本当に事前に何の知識もなかった、ということが分かってもらえればと思います。笑
勉強期間
私は第156回、2020年11月の試験を受験しました。
何となく勉強を開始したのが1か月前、本気で勉強を開始したのが2週間前です。
若干算数的センスが必要ですが、勘のいい方は2週間あれば合格できるのかなと思います。
もっとも私は、2週間前からは1日2時間ほどで詰めて勉強したのでかなりギリギリでした。
事前準備
電卓
勉強にあたって、何よりも先に用意するべきものは…電卓です。
周りの評判も見ながら、CASIOの「JS-200W」を利用しました。
約4000円と少々お高いですが、今後も継続的に勉強していくことを考えるといい投資になるかなと思います。
参考書
使った参考書は「スッキリわかる 日商簿記3級」です。
選んだのは…おおよそ評判が良かったからです。笑
実は、これ1択!みたいな参考書はなかったんですよね。
他に評判がいいのは「簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級」とかです。
皆さんの何となくのフィーリングが合うものを使ってもらえればいいかなと思います。
実際の勉強
上にも書いた通り、配点が大きいのが仕訳・試算表・精算表です。これらで80点あるので、満点取れれば即合格となります。
こういった観点から作戦を組み立てていきます。
以下で一般論に触れていきますが、先に実際に私がやったことだけを書いてみると
- 試訳(スッキリわかる):約3週間、2周
- 試算表、精算表(スッキリわかる、予想問題):約1週間
こんな感じです。ひどいですね…。笑
時間は1か月ほど取っていたのですが、1日30分とかの時短で勉強することが多く、という感じでした。
受験を考えている方は、仕訳だけでも早めに取り掛かることをおすすめいたします。
私個人としては、過去問をやらなかったことを大変後悔しております。
仕訳
簿記は仕訳に始まり、仕訳に終わる…はずです。笑
それくらいまずこの部分のインプットが重要になります。
とはいっても取り組むことはシンプルです。
- 参考書のインプット
- アプリでの復習
- 試算表・精算表などでの実戦練習
まずは、参考書のインプットをやります。
ここはスピード感が重要になるかと思います。10日~2週間くらいでは1周回し切りたいところです。
この段階では何となくでもいいので、簿記の仕組み・感覚みたいなのを養っていきます。
借方と貸方の金額は死んでも合わせる、みたいなところですね。
ところが、仕訳は簡単にさび付くので復習が必要です。
仕訳の20点を実際の試験を落とすのは命取りになります。
この復習に使えるのがアプリです。スマホアプリで検索をかければ一杯出てくるので、その中の一つを入れてみましょう。通勤・通学の電車内、起床・就寝時の隙間時間にお手軽に復習することができます。
実戦練習については下項目で説明します。
試算表・精算表
上述が終われば、あとは実戦練習です。
これは実際の表作成を通じて、仕訳を自分のもの、使えるものへと育てていきます。
これは見ているだけでは身につきません。実際に手を動かしてやってみましょう。
とはいえ…1日に1問解ければ上出来かと思います。それで1週間ほど学習できれば、最低条件は満たせそうです。
問題演習
是非やりましょう!笑
資格試験、特にこのような歴史のある試験だと過去問ほど信用できるものは他にはありません。
とはいえ、今の時代無理に問題集を買わなくてもやることは可能です。
例えばこんなサイトがありました。
回し者でもなんでもないですが…非常にいいサイトだと思います。
上でも書きましたが、予想問題しかり過去問しかり、やればやるだけ合格に近づきます。
手を抜いてしまうと…きっと私みたいに後悔することでしょう。笑
試験当日・合格発表
前日もう勉強をしたものの、急遽飲み会に参加することになった私。*1
終電で帰り、1時に帰宅。
翌日は朝7時に出発して埼玉県大宮市の会場を目指しました。
近くのコンビニで朝食をすませ、午前9時には試験開始。
前日の酒も残り、若干集中力を欠きながらでしたが、最後まで必死の抵抗を見せました。*2
試験直後の手ごたえ的には五分五分といった感じ。
祈るような気持ちで2週間後の合格発表を待ちました。
そして発表当日。
該当サイトにログインすることで点数を確認することができました。
結果は果たして。
第1問:16点/20点
第2問:4点/10点
第3問:15点/30点
第4問:8点/10点
第5問:27点/30点
合計:70点/100点
見事にジャスト合格でした。
ヒヤッとしました。笑
この記事を読まれた方、何の知識がない方でも、コンディション悪くても、私よりもう少し勉強すれば余裕で受かるということが分かるかと思います。
参考にして頂ければ幸いです。
合格のメリット
- ちょっとだけ会社のお金の流れが分かる
- ちょっとだけ転職・昇進・異動に有利になる
- 何か勉強した気になる
簿記3級なんてやはり入門資格なので大したメリットはないのですが…。
自分の普段何となくしている業務に裏付けができること。
あるいは、これをモチベーションに次なる資格へ向かうことといった効果は確実にあるかと思います。
簿記2級まで取れると社会人としてもそこそこやっていけそうかなと思います。
まとめ
- 簿記3級は経理入門、合格点70点/100点で合格率は50%弱を推移
- 一般的には1か月~2か月の勉強期間
- 筆者は1か月の勉強、うち本気でやったのは2週間→ギリギリ合格
- 必要なのは電卓と参考書、それ以外は特筆する事項なし
- まずは仕訳→試算・精算表、仕上げの問題演習が近道に
- 合格のメリットは今後の頑張り次第
と簡単にまとめたところで、この合格体験記を終わりにしようと思います。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。